第7回戦:土地がない!

トーマス・エネヴォルゼン vs ジェレミー・ニーマン

デーン・ヤング translated by 鈴木健二


 第7回戦では、無敗のプレイヤー2人、一方はデンマークから(曰く「ドイツにはそれほど近くない」)、もう一方はオーストラリアから(同上)のプレイヤーが、2日目のポール・ポジションを目指して戦うこととなった。

第1ゲーム

 ジェレミーはさいころ2つで合計8を出したが、一方のEnevoldsenの出した目は平均値の7であった。

 ニーマンは初手の7枚をキープし、一方のエネヴォルゼンは昔風に言えばパリ・マリガンをした(ここもドイツには近くない)。次の6枚がキープされ、戦いが始まった。

トーマス・エネヴォルゼンとその対戦相手は、
両方とも無敗でこのラウンドを迎えている。

 ニーマンの《平地》に対してエネヴォルゼンは《島》で応じた。2枚目の《島》によってニーマンは《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》を待機した。それに負けじと、エネヴォルゼンは《涙の川》をプレイし、《苦花》をプレイすることに成功した。

 ニーマンの《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》は、彼が《石灰の池》《精神石》をプレイしている間に、着々とそのカウンターの数を減らしていく。《苦花》が1ライフと引き替えにフェアリー・ならず者を生み出した後、エネヴォルゼンは《ペンデルヘイヴン》をプレイした。ニーマンはターン終了時に《精神石》を使用して、《石灰の池》に蓄積カウンターを置いた。

 《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》のカウンターはまた1個減り、ニーマンは《アダーカー荒原》を置いて《目覚ましヒバリ》をプレイした。エネヴォルゼンは終了ステップに《呪文づまりのスプライト》をプレイし、アンタップの後再びトークンが生まれ、ライフは18となった。彼のドローには4枚目の土地はなく、そのままターンを渡す。

 5ターン目、ニーマンの《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》の出撃準備が整い、《苦花》がバウンスされた。2枚目の《アダーカー荒原》を置いたところでニーマンがしばし考える。その後、彼は《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》をレッド・ゾーンへと送り込んだ。今度はエネヴォルゼンが考える番で、彼は《呪文づまりのスプライト》でこれを防いだ。《ペンデルヘイヴン》によってエネヴォルゼンは何を失うこともなく《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》を除去したわけだが、戦闘終了後の《目覚ましヒバリ》が場に睨みをきかせる。

 エネヴォルゼンのターンは再びがっかりするもので、なぜなら彼には《苦花》をプレイし直すのに必要な土地がないからである。彼はニーマンに対して、《精神石》を割り、《秘教の門》をプレイし、そして2体の《目覚ましヒバリ》で攻撃することを許す羽目になった。《呪文づまりのスプライト》と2体のトークンがそのうちの1体をブロックし、《ペンデルヘイヴン》が再び《呪文づまりのスプライト》を救うこととなった。《目覚ましヒバリ》の死は《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》の復活をもたらし、そして《ペンデルヘイヴン》がエネヴォルゼンの手札へと戻り、実質的に彼の土地の数がそろうのはまた1ターン遅れることが確定となった。

 ニーマンの終了ステップに、エネヴォルゼンは2体目の《呪文づまりのスプライト》を場に出した。《ペンデルヘイヴン》が再び場に戻ってきて、《涙の川》から黒マナが出る様になった。《苦花》が登場し、ニーマンは《石灰の池》に2つ目のカウンターを置く。

 次のニーマンのターンでは大きな動きがあった。彼はすべての蓄積カウンターを使ってタップアウトすることにより2体の《誘惑蒔き》をプレイし、《呪文づまりのスプライト》を両方とも盗み取ったのである。《目覚ましヒバリ》《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》は相手の上空を悠々と駆け抜け、6ダメージを与える。

 エネヴォルゼンの元にはトークンが現れ、ライフは7点となった。遅きに失した感があるが、《人里離れた谷間》によって《目覚ましヒバリ》《恐怖》を使うことができたことから、少しはこの状況を打開する望みがエネヴォルゼンにも出てきた。

 《造物の学者、ヴェンセール》が満を持して登場し、トークンをバウンスして再びエネヴォルゼンの上空にはきれいな道ができあがった。戦闘中、攻撃クリーチャーが宣言される前に、2枚目の《恐怖》《誘惑蒔き》にプレイされ、エネヴォルゼンの元に《呪文づまりのスプライト》が1体戻ってはきたものの、他の攻撃陣には影響はない。《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》《呪文づまりのスプライト》、そして《誘惑蒔き》がすべて攻撃に回り、エネヴォルゼンはブロックしないことを選んでライフは2となった。

 《苦花》によってエネヴォルゼンのライフは1となった。ドローは《島》で、それを置いてターンを返す。

 《謎めいた命令》はニーマンのクリーチャーすべてをタップした上で自分の《呪文づまりのスプライト》を手札に戻したが、いずれにせよ《苦花》で死んでしまうわけで、エネヴォルゼンは申し訳なさそうに笑みを浮かべるのみだった。

ニーマン 1-0 エネヴォルゼン

 エネヴォルゼンは《思考囲い》を1枚サイドインし、一方のニーマンは《一瞬の瞬き》1枚と《影武者》2枚、《神の怒り》、そして《エイヴンの裂け目追い》をサイドアウトし、そして《否定の契約》によっていくらかの防御手段を確保し、そして《苦花》対策として《隆盛なる勇士クロウヴァクス》《薄れ馬》をサイドインした。《ザルファーの魔道士、テフェリー》もまた有効なカードということでサイドインされた。

第2ゲーム

 エネヴォルゼンは不幸にも再びマリガンをし、《涙の川》《島》《フェアリーの集会場》《地底の大河》《変わり谷》《思考囲い》という手札をキープした。

 エネヴォルゼンは《変わり谷》をまずプレイし、一方のニーマンは《島》をプレイした。《涙の川》によって非常に重要な序盤のダメージが与えられる。ニーマンは《平地》を置くのみであった。

 2枚目の《変わり谷》がエネヴォルゼンによってプレイさえれ、彼は《涙の川》からの黒マナで《思考囲い》がプレイできる様になった。これによって彼の手札が明らかになる:《ルーンのほつれ》《ルーンのほつれ》《一瞬の瞬き》《造物の学者、ヴェンセール》《反射池》《目覚ましヒバリ》そして《誘惑蒔き》である。エネヴォルゼンは土地クリーチャーでこのゲームを何とかものにしようと《造物の学者、ヴェンセール》を取り除いた。《変わり谷》でニーマンのライフは16となり、一方のエネヴォルゼンは18。

 ニーマンはつい先ほど見た《反射池》をプレイし、頭を振りながらターンを返した。《涙の川》と新たに登場した《島》によって両方の《変わり谷》がクリーチャーとなり、ニーマンのライフは12となる。

 次のニーマンのターンでは土地は出てこず、テーブルの向こう側にある怒れる土地軍団に対する解決策もありそうもない。さらに4点のダメージを受け、エネヴォルゼンには《フェアリーの集会場》が付け加えられた。

 ニーマンは再び何も引けず《ルーンのほつれ》を捨てるのみで、また4点のダメージを受けたところでカードを畳んだ。彼は結局4枚目の土地を惹くことが出来ず、事実上エネヴォルゼンは何の呪文も使うことなくこのゲームを取ってしまったわけで、幾分困惑している様でもあった。

ニーマン 1-1 エネヴォルゼン

第3ゲーム

 マッチの行方を決めるこのゲームでは、双方のプレイヤーが初手をキープすることになった。

 ニーマンはまず《平地》をプレイし、エネヴォルゼンは《島》からまずゲームを始めた。ニーマンも次の自分のターンに《島》をプレイしたが、しかしエネヴォルゼンは《涙の川》から《苦花》をプレイし、笑みを浮かべる。

ジェレミー・ニーマン、土地がない男。

 ニーマンはもうさっきの様にゲームを落としたくないということで、2枚目の《島》から《薄れ馬》をプレイし、《苦花》を破壊した。エネヴォルゼンは《地底の大河》をプレイし、《涙の川》から《思考囲い》を使って、そして見えた手札は《否定の契約》《目覚ましヒバリ》《一瞬の瞬き》《入念な考慮》そして《ルーンのほつれ》

「この土地が嫌いでしょ。間違いなく。」

「いやあ、それはいらないかなあ」

 結局《入念な考慮》が落とされ、そして今度は《薄れ馬》が攻撃する番である。ニーマンは4枚目のカードを引けず、そのままターンを返した。《地底の大河》によって再び《苦花》がプレイされ、土地が2枚立った状態で解決される。

 ニーマンは次のターンカードを引き、手札に自らの顔を隠しながら相手を攻撃してそのライフを16とする。しかし追加の土地は未だに訪れず、主導権はエネヴォルゼンへと移った。

 《苦花》がトークンを生み出し、3枚目の《地底の大河》が登場する。《苦花》が解決され、エネヴォルゼンのターンはそこで終了。ニーマンは《薄れ馬》で攻撃し、相手のライフを14とする。顔をゆがめながらニーマンは自らのエレメンタルに《一瞬の瞬き》を使う。それは通ったが、《妖精の女王、ウーナ》によってこの部族エンチャントは守られた。

 トークン2体がエネヴォルゼンのライフを12とする。4枚目の《地底の大河》《恐怖》が相手の《薄れ馬》を除去し、エネヴォルゼンはトークンと《妖精の女王、ウーナ》で攻撃が出来ることとなった。

 そしてニーマンは再び土地を引けず、とてもこのフェアリー騎乗部隊が対処できない状態となってしまった。

ニーマン 1-2 エネヴォルゼン

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