第6回戦: いまを生きる

津村 健志 vs. デイビッド・ハフター

ジョシュ・ベネット(translated by Keita Mori)


 ここまで4勝1敗というのは、あと1勝するだけで二日目進出が確定できるライン。なかなかの好位置で、気分は上々といったところだろう。しかし、対峙する二人のうち、デイビッド・ハフターは少しばかり緊張しているかもしれない。何せ、彼はプロツアーのフューチャーマッチに選び出され、しかも目の前に座っているのはスーパースター津村 健志なのだ。

 緑黒デッキを好むハフターだから、この週末使っているのが《包囲の搭、ドラン》なのも自然な成り行きだ。彼の使用しているバージョンはより攻撃的なデザインで、《苦花》《オーランのバイパー》といった陣容を《不敬の命令》がバックアップするというもの。対する津村は今大会の主要仮想敵としてメタられているフェアリーを使用しており、クリーチャーこそ基本的なラインナップとなっているものの、7枚の除去スペル投入というかたちに特化したデザインだ。

第1ゲーム

デイビット・ハフターと津村 健志の一戦

不吉にもマリガンによる初手6枚スタートとなってしまったハフターは《思考囲い》から動きはじめ、津村は《フェアリーの集会場》をタップインで場においた。《人里離れた谷間》《涙の川》《呪文づまりのスプライト》《ウーナの末裔》《ルーンのほつれ》という津村の手札から、ハフターが捨てさせたのは《ルーンのほつれ》だ。

 そこから両雄は淡々と土地をならべあい、ハフターが3ターン目に《苦花》を盤上に送り出す(ちなみに、登場するトークンたちは《ペンデルヘイヴン》によるバックアップが期待できる)というアクション。ここで津村からのカウンターはなし。ただ、津村もターン終了ステップに《ウーナの末裔》を「瞬速」で召喚するという動きで対抗し、その末裔による最初の一撃を受けたハフターはフェアリー・ならずものトークンを生み出しつつ、残りライフ14点となる。

 ハフターはこの試合2枚目となる《思考囲い》で津村の手札を攻撃しようとしたが、津村は《呪文づまりのスプライト》でこれをカウンター。津村は《変わり谷》を置いてターンを返し、ハフターが3枚目の《思考囲い》を使用してきたところで、レスポンスの《謎めいた命令》を見舞った。津村はここでハフターのブロッカーをタップし、土地をバウンスさせた。ハフターはここでマナを浮かせて《恐怖》《ウーナの末裔》に打ち込み、その後スタックは順に解決され、ハフターは津村の手札の《涙の川》を確認するために2点のライフを支払うこととなる。

 自ターンを迎え、アンタップした津村はクリーチャー化する土地たちをフル稼働して6点のダメージをたたき出し、ハフターの残りライフを4点まで追い詰める。自分に対するダメージクロックでもある《苦花》を出してしまっているハフターにはこれといった打開策もなく、次のターンのドローを確認してから投了となった。

津村 1-0 ハフター

第2ゲーム

 両者初手6枚、しかしながら、今回はマリガンという選択がハフターを味方する。ハフターは《ロノムの一角獣》からゲームをスタートし、対する津村が2ターン目に《思考囲い》。津村はここで《タルモゴイフ》を奪い取り、《ペンデルヘイヴン》《地平線の梢》《突風線》といったカードがハフターの手札に残された。ハフターは《地平線の梢》をプレイして2点アタック。ここで津村は3枚目の土地が置けない。

 ハフターは《地平線の梢》をサイクリングし、アンタップしてから2点アタックを加え、盤上には御大《包囲の搭、ドラン》を。津村はカウンターできない。津村はターン終了ステップに《恐怖》《ロノムの一角獣》を倒し、続くメインステップに《苦花》を咲かせる。しかしハフターの強烈な5点パンチが津村のアゴをとらえ、さらなる《突風線》が吹きあれて津村のブロッカーたちが吹き飛ばされ、残りライフ5点。緊急事態を発令し、津村は《呪文づまりのスプライト》をチャンプブロッカーとして送り込もうとしたのだが、ここでハフターは手札にしっかりと《殺戮の契約》を持っていた。

ハフター 1-1 津村

第3ゲーム

 またもゲームは《思考囲い》からスタート! 今回は後手のハフターからで、先手の津村が第1ターン《変わり谷》スタートとなったところで《滅び》を奪い取り、津村の残る手札が《涙の川》《島》《恐怖》《謎めいた命令》であることが露見する。津村は《涙の川》をセットして2点アタック。ペインランドと《思考囲い》もあって、ハフターのライフはすでに残り15点となっている。

 ハフターはさらにペインランドを使用して《極楽鳥》を召喚し、津村は喜んでここに《恐怖》を打ち込む。ハフターの後続は《タルモゴイフ》(すでに3/4というサイズ)だ。ここで津村は4枚目の土地を置き、それらをすべてアンタップ状態のままターンを渡した。マナをたてたフェアリーデッキを前に、ハフターは3点のアタックを行ったのみターンを返す。ならば、と、津村はエンドステップに《排撃》よろしく「バウンス」+「キャントリップ」モードでの《謎めいた命令》で「ゴイフ」を追い返す。津村はまたも土地をたてた状態で構えを作り、再度展開される「ゴイフ」を多層クリーチャー化(*すなわちフェアリーでもある)した《変わり谷》の力を借りて《呪文づまりのスプライト》を「瞬速」召喚してカウンターする。

 アンタップした津村は3点のアタックでハフターのライフを9点にまで削り落とす。ハフターは2体目の《タルモゴイフ》を召喚しようとするが、今度は《放逐》よろしく「カウンター」+「ドロー」での《謎めいた命令》で撃退する津村。津村はもう3点のサーブを敵コートに叩き込み、続くターンのハフターのアップキープに《霧縛りの徒党》! これにて勝負あり。

津村 2-1 ハフター

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