第2回戦:『だめだこりゃ』

オシップ・レベドウィッツ vs ルード・ウォーメンホーヴェン

デーン・ヤング(translated by Miwa"Kuin"Yuusuke)


 オシップとルードはお互い顔なじみです。あまりになじみ深すぎたので、オシップはすぐさま観客に向けて昔話を聞かせに入りました。

二人についての話はかなり過去にまでさかのぼる

「あるときルードとナイトクラブに出かけたんだ。そうすると彼が『オランダの女性よりもアメリカの女性のほうがナンパしやすいな』って言うもんで、僕も『へえ、マジ?』って返した。彼は『ああ、僕にいい作戦があるんだ、待っててよ』ってさ」

「で、ルードはその女の子のとこにいって、まあ何もせずともうまくいったのさ。女の子は彼に惹かれたみたいでさ。想像つくじゃない、ウインクでもしてうまくやったんだなって」

「舌にピアスしてる奴とつるんだことある?」

「いいや」

「そうしたい?」

「遠慮しとくよ」

 お互いにシャッフルしあい、ウォーメンホーヴェンがコイントスに勝ちました。このとき、お互い同じマジックのスリーブを使っていたため若干混乱しました。

「こっちが君のデッキだよ」

 やれやれ、です。

 お互い手札を見て、オシップが叫びました。「こっちが君のデッキじゃないか! バカな話だよ。少なくとも僕は君が何を使ってるか知ってる。取り替える?」

 結局、お互い正しいデッキでシャッフルしなおすためにちょっとの時間をかけました。

 ウォーメンホーヴェンは《ペンデルヘイヴン》《ラノワールのエルフ》からスタートしました。レベドウィッツは《冠雪の森》から同じく《ラノワールのエルフ》でそれに答えます。

 2ターン目にウォーメンホーヴェンが出した《傲慢な完全者》というのは展開として少し面白いです。レベドウィッツは《冠雪の沼》から《護民官の道探し》で、もう一枚《冠雪の沼》を持ってきてターンを終えます。

 ウォーメンホーヴェンが攻撃させた《ラノワールのエルフ》《護民官の道探し》と相打ちとなります。《変わり谷》《茨森の模範》と出して《森》を立たせたままターンを終えます。

 レベドウィッツは《樹上の村》を置いて、2枚目の《護民官の道探し》《冠雪の沼》を手に入れます。そのターン終了ステップには、ウォーメンホーヴェンの《傲慢な完全者》が3/3トランプルのエルフ・トークンを生み出します。

 ウォーメンホーヴェンは《森》を置き、続けて《変わり谷》をクリーチャー化して、《茨森の模範》、エルフ・トークンと共にレッドゾーンに送り込み、9点のダメージを与えます。

 4ターン目にレベドウィッツは《冠雪の森》を置いて《トロールの苦行者》《レンの地の克服者》をプレイ、《名も無き転置》を公開します。ウォーメンホーヴェンは肩をすくめて次のトークンを生み出します。

 ウォーメンホーヴェンは《変わり谷》を起動して《傲慢な完全者》以外でアタックします。12点はこのままではレベドウィッツにとって致命傷です。《トロールの苦行者》がトークンを、《レンの地の克服者》《茨森の模範》をブロックして、6点は本体に通ります。ダメージをスタックに乗せたのち、ウォーメンホーヴェンは《茨森の模範》の+1/+1カウンターを得られるうちにトークンを生み出します。

 レベドウィッツのライフは残り5。フルタップで《不敬の命令》を使い《傲慢な完全者》を除去しつつ、墓地から《レンの地の克服者》を回収します。

 ウォーメンホーヴェンは2枚目の《変わり谷》を出しますが、攻撃していい状況になくターンを終えます。

 レベドウィッツが《思考囲い》でライフを3にまで落とすと、ウォーメンホーヴェンが《突風線》でそれに対応しました。

ウォーメンホーヴェン 1-0 レベドウィッツ

ピンチも何とかしちゃうルード

 レベドウィッツは先ほどのゲームと同じく《冠雪の森》《ラノワールのエルフ》という滑り出し。ウォーメンホーヴェンは《樹上の村》スタートのために《ラノワールのエルフ》に殴られましたが、《森》と2枚の《ボリアルのドルイド》で即座に展開します。

 ウォーメンホーヴェンは2ターン目に《森》から《茨森の模範》とつなげますが、レベドウィッツには《カメレオンの巨像》という奥の手がありました。

 ウォーメンホーヴェンは、《変わり谷》《傲慢な完全者》によって防御を整えますが、レベドウィッツの《カメレオンの巨像》によってライフが15になります。戦闘の後、レベドウィッツは《光り葉の宮殿》を置いて《カメレオンの巨像》を見せ、今は0/1の《タルモゴイフ》と共にプレイします。

 ウォーメンホーヴェンはその怪物への対策を考え、《レンの地の克服者》に行きつきます。2枚目の《傲慢な完全者》を見せて《レンの地の克服者》を出し、《樹上の村》が起きた状態でレベドウィッツにターンを渡します。

 《原初の命令》でレベドウィッツのライフは27になり、ライブラリーから《叫び大口》を持ってきます。ウォーメンホーヴェンはやれやれといった様子でトークンを出します。

 ウォーメンホーヴェンがまたげんなりして、レベドウィッツに睨まれます。ウォーメンホーヴェンは《変わり谷》《傲慢な完全者》を出し、再び《樹上の村》を立たせたままターンを終了します。

 《叫び大口》は5マナでプレイされ、一体目の《傲慢な完全者》を除去しますが、それは最後にトークンを生み出しました。《タルモゴイフ》はこれで2/3です。

 ウォーメンホーヴェンの3体目の《傲慢な完全者》が4/4トークンの突進を可能にし、レベドウィッツのライフを19にします。レベドウィッツはウォーメンホーヴェンのターンの終わりに《不敬の命令》をちらつかせて畏怖とダメージで終わるだろうと予告します。ウォーメンホーヴェンは肩をすくめるのみです。

オシップの攻撃でルードが覚醒

「いやー混乱したよ。何を持ってるのかなって考えてたんだけど。もうずっと負けたかなあって思ってたよ」

 オシップは狐につままれたような顔で、「おいおい、俺だってこいつがプロテクション(黒)だって知ってるよ! パンピープレイヤーみたいにうっかりデッキを片付けちゃわないのか?」

「そのデッキをプレイしたことがあるからね」

 ルードはすでにオシップよりも早く《不敬の命令》では《カメレオンの巨像》に畏怖をつけられないと気づいていたのです。

 パット・サリヴァンが観衆の中から口笛を鳴らして笑いました。「オシップは巧くいくと思ってたらしいぜ」

「こいつは気まずい」とばつが悪そうにオシップが言います。

 ルードはカードを引いてから、「この体験を分かち合おうか?」とサリヴァンに尋ねました。

「遠慮しとくよ」

「さっきの舌にピアスの話と同じだな」

 《叫び大口》が除去されてウォーメンホーヴェンのライフは12となりますが、ルードには《エルフのチャンピオン》がありオーバーキルが完了するのでした。

ウォーメンホーヴェン 2-0 レベドウィッツ

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