1.準備
(1)パック
シールドとは、各プレイヤーが未開封のパックを用意し、指定された時間の中で、そのパックを開封してデッキ構築まで行うフォーマットのこと。どんなカードがパックから出るかは完全に運次第。強力カードが勢揃いなこともあれば、なんじゃこりゃ〜なパックに出会うことだって。宝くじ的な楽しみも味わえるフォーマットなのだ。
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| トーナメントパック1つとブースターパック2つ、もしくはブースターパック5つで1人分 |
シールドでは、一人当たり、トーナメントパック1つとブースターパック2つを使用する。ただし、第10版にはトーナメントパックが存在しないので、画像にあるような他のセットのものを利用したり、トーナメントパックをブースターパック3つに置き換えて、都合5つのブースターパックでやってみるのもいいだろう。
ちなみに、第10版発売記念パーティで行なわれるのが、ブースターパック5つを使ったシールド戦だ。

今回は第10版ブースターパックを5つ用意しよう
同じ第10版のブースターパックでも、パッケージのイラストが違うものが存在するが、それは中身には何も影響しない。なので、安心して好きなイラストのものを選ぼう。
(2)土地カード
人数分の必要なトーナメントパックとブースターパックが揃ったら、次は土地カードの準備だ。トーナメントパックには、45枚のクリーチャーカードや呪文カードと、各色6枚前後の基本土地カードが入っているが、後述するように2色でデッキを組もうとする場合はちょいと足りなくなる。追加の基本土地カードを準備できると便利なので可能なら手配しておこう。

基本土地の準備は忘れずに
基本土地カードの準備にはいくつかの方法がある。
・構築済みデッキ、もしくはトーナメントパックを購入する
・マジックをしている友達に用意立ててもらう
・お店で遊ぶ場合は、(あれば)貸してもらう
それぞれ選択できるものとできないものがあると思うので、ここは各自の状況次第で。悩む部分があれば、お店の人に相談してみるといいだろう。もしお店に心当たりが無ければ、MPSを利用してみるってのも一つの手だ。MPS とは、Magic Premiere Shop(マジック・プレミアショップ) の略で、「マジックを楽しむ様々なお手伝いを致します!」と手を挙げてくれている頼もしいお店のこと。詳しくはリンク先を確認してみよう。

さて、これで準備完了。いよいよデッキ作成に取りかかるとしよう。
2.パックの開封
それでは、パックを開封してみよう。今回は第10版のブースターパックを5つ使用しているので、全部開封すると合わせて75枚のカードがあるはずだ。こいつらが、今回のシールド戦で君が使える武器の全てになる。
ドキドキの開封タイム
3.色毎に並べる
作業を行いやすくするために、まずは75枚のカードを色毎に分類しよう。マジックには、白・青・黒・赤・緑の5つの色と、無色のアーティファクトなどがある。
パックにはランダムでカードが入っているので、枚数の多い色もあれば、少ない色もあったりする。それらをごちゃ混ぜにしたまま内容を把握するのはかなり難しい。そこで見やすい形に整理するのだ。
4.クリーチャーカードと呪文カードに分ける
整理を更に一歩進めてみよう。色毎のカードを手に取り、それぞれをクリーチャーカードと呪文カードの二つの山に分ける。カード名やイラストだけでは見分けるのが難しいかもしれないので、その時はカードの右下に注目しよう。クリーチャーカードには、パワーとタフネスが書かれているので、そこを見ればすぐに解るはずだ。

分ける作業が終わったら、使ってみたいカードを抜き出してみよう
5.デッキは40枚で組む
それでは、デッキに投入するカードを絞り込んでいこう。リミテッドで使用するデッキは40枚以上で組まなければならないというルールがある。40枚以上であれば何枚でも構わないが、よほど特殊な事情がない限り40枚がベスト。カルピスに大量の水を加えても、決して美味しくならないのと同じ理屈だ。
デッキの構成にもよるが、シールドでは通常17〜18枚の土地カードを使用する。逆算すると、22〜23枚の土地以外のカードを選ぶ必要がある。
ベストの構成は開封した中身によって若干異なるわけだが、まずは作業を簡略化する為に次のような構成で作るとしよう。
クリーチャーカード 15枚
呪文カード 8枚
土地カード 17枚
6.色を決める
次にデッキで使用する色を決めよう。シールドの場合、2色で組むのが理想とされている。実際には、パックの中身的に2色で組むには難しい場合もあるのだが、理想はあくまで2色だ。
ちなみに、なぜ3色ではなく2色なのかというと、先に書いた土地カードの枚数がそれに関係している。例えば、17枚の土地カードを均等に2つに分けるとそれぞれ8〜9枚となる。デッキにおける割合も高く、初めに引く7枚の手札にそれぞれ1枚ずつ入っている可能性も非常に高い。
これが3色になると1色当たりの土地枚数もぐっと減ってしまい、欲しいときにその色のマナを出す土地が調達できないなんてトラブルも増してしまう。所謂、「色事故」というやつだ。せっかくの楽しい時間を、トラブルで終わらせてしまっては勿体ない。
じゃあ、色事故の発生しない1色にしてしまえばいいと思う人もいるかもしれないが、残念ながらそれにはカードの枚数が足りない。
よって、2色で組むのが理想となるわけだ。
ただし、トーナメントパック以外に基本土地カードが用意できなかった場合、2色で組むのは困難。その場合は3色で組むことにしよう。なーに、皆が同じ条件で遊ぶならば気にする必要はない。

色分けは悩むよね
さて、色の選択は、プロでも頭を抱えて悩むぐらい難しい問題。そこで、今回は以下に提示する簡単な判断方法の中から好きなものを選んで使ってみてほしい。これなら、初めてでも手軽にデッキが構築できるはずだ。
■カードが多い順で2色を選ぶ
…カードが多いということは、選択肢が多いということ。より多くのカードから使うカードを選べば、より強いデッキが完成する可能性が高い。合理的な選択だ。
■全てのカードから絶対に使いたい色の異なる2種類のカードを選び、その2色を使用する
…使いたいカードを使う。非常にシンプルで、説得力溢れる理由だ。少なくとも、最も使いたいカードはデッキに入っているので、負けても悔いは無い。
■相手のクリーチャーを除去できそうな呪文が多い色を二つ選び、その2色を使用する
…相手のクリーチャーを無効化できる除去呪文は、デッキの大事な宝物。それが一番多い組み合わせなら、他の細かい事には目をつむれるはず。
■クリーチャーカードの枚数が多い色を二つ選び、その2色を使用する
…戦争は数だよ、兄貴。という言葉があるように、やはり兵隊の数は重要な要素。人海戦術で敵を圧殺しよう。
さぁ、好みの方法はどれだろうか?

これなら赤と緑でしょ!
選んだ内容に従い、色を決めてみよう。決め終わったら、それにアーティファクトを加える。で、ここで確認。選んだカードで、クリーチャーカード15枚、呪文カード8枚が揃っているだろうか? もし足りない場合は、もう1色を選び追加しよう。
7.カードを絞る
さぁ、デッキ作成も終盤戦に突入だ。まずは、クリーチャーを15体選んでみることしよう。ここはちょっとややこしい部分になるが、焦らずのんびりと進めて欲しい。
(1)クリーチャーカードをコスト順に並べる
まず、クリーチャーカードを右上に書かれたマナコスト毎に並べてみよう。
当然のように、クリーチャーにも強弱がある。クリーチャーの数は15と決めたので、それ以上の数が並んでいるようならば、そこから余分な量を間引く作業が必要だ。慣れたプレイヤーになると、初めて見たカードでもおおよその強さを感じ取れるフォースの力が身に付いていたりするのだが、最初からジェダイを気取るのは、ちと難しい。
そこで、目の前に並んだコスト毎の列が役立ってくるのだ。例えば、次のようなカードが並んでいたとしよう。

同じ3マナのクリーチャーカードでも違いがある
これらは、いずれも3マナでパワーとタフネスが2のクリーチャーだ。《スケイズ・ゾンビ》と《ナントゥーコの鞘虫》が黒で、《護民官の道探し》。色は違うけど、黒と緑でデッキを組むと決めているならば、気にするほどの差じゃない。でも、もうちょっとテキスト欄をよく見てみよう。そこには確かに差があるはずだ。
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△《スケイズ・ゾンビ》
能力無し
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△ラーメン 500円 |
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◎《ナントゥーコの鞘虫》
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:ナントゥーコの鞘虫は、ターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。
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◎ラーメン定食A (ラーメン+餃子1人前) 500円 |
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☆《護民官の道探し》
護民官の道探しが場に出たとき、あなたは自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探してもよい。そうしたなら、公開してあなたの手札に加える。 そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
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☆ラーメン定食B (ラーメン+半チャーハン)500円 |
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同じ3マナで2/2のクリーチャーだけど、その性能には差があるのだ。払うコストが同じなら、能力があったり強かったりする方がいいに決まっている。マジックのカードでは解りにくくても、日常の問題に置き換えればすぐ理解できるはずだ。
- 今夜のご注文は、どっち? -
元々楽しむための作業なのだから、あまり深刻に考える必要はない。あとは、この作業を繰り返すだけだ。並んだ中から、これはちょっと見劣りするなというカードを取り除いていけばいい。
ただし、一点だけ注意を。それは、「できるだけコストがバラエティに富むように選ぶ」ことだ。マジックはターンが進む毎に土地の数が増えていく。コストが増えるほどカードは強くなるので、終盤に息切れしないよう、選ぶカードには幅を持たせておこう。
(2)呪文カードの選定
呪文の場合は、効果の種類が多すぎてクリーチャーと同じようには考えにくい。そこで、最も基本的な考え方だけを書いておこう。
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一つ、クリーチャー除去呪文は、強い!
一つ、シールド戦は、戦闘の連続だ!
一つ、クリーチャー強化エンチャントは、強いけど脆い!
一つ、アーティファクト・エンチャント破壊は、たまに強いが、役立たない場面も!
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シールド戦は、クリーチャーとクリーチャーが繰り返しぶつかりあう試合展開になる。なので、相手の強力なクリーチャーを退場させられる除去呪文は必ず役に立ってくれるし、戦闘の勝敗をひっくり返してくれる戦闘支援呪文も役立つ場面は多い。じっくり選び、選んだカードの成果は実戦で楽しみながら味わうとしよう。
8.ついに完成!
さぁ、後は土地カードを追加し、デッキの枚数を40枚にするだけだが、ここでちょっと深呼吸。焦らず最後の行程に立ち向かおう。目の前には、23枚のカードが揃っているが、これを色毎に分類しよう。投入する土地カードの枚数は17枚だが、デッキの色分布に合わせて土地の枚数を調整してやる必要がある。
例えば、同じ白青2色のデッキでも、白12枚+青11枚のデッキと、白5枚+青18枚のデッキでは、必要な《平地》と《島》の枚数が異なるはずだ。より、枚数の多い色の土地を多めにするのを忘れずに。
また、パックから《平地》《島》《沼》《山》《森》以外の土地が入っていたら、ここで組み込むのを忘れずに。例えば、《フェアリーの集会場》があったら、代わりに《島》を1枚抜いて足した方がいい。必要に応じてクリーチャーになれるオプションは重要だ。また、黒と赤を選んでいて《硫黄泉》があったならば、それを使ったほうがデッキの安定性が増す。
判断基準は、必要としているマナが出せるかどうか。土地カードに書かれた色マナのシンボルを見比べながら、デッキと相談してみよう。

これでデッキも無事完成
9.遊び、変えて、また遊ぶ
勝負は時の運。勝つときもあれば、負けるときもあるだろう。重要なのは結果じゃなく、楽しめたかどうかだ。実際に戦ってみて初めて自分のデッキがどういうものだかが、実感を伴ってわかるはずだ。期待以上の活躍をしたカードもあれば、しょんぼりさせられたカードもあるに違いない。では、何故その印象を受けたのかを考えてみて欲しい。そして、互いに駄目そうなカードをもっと活躍しそうなカードに入れ替えて、また遊んでみよう。デッキを少し変えて遊べば、また新たな発見に気付くはず。