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はい、どーも、公式カバレッジライターの川崎です。今回は、そうそうたるトッププレイヤーに紛れて僕も記事を書かせてもらえるってことなんですけど、さて、どうしましょうかね?浅原さんみたいに昔話してみたり、中村さんや高橋さんみたいにトッププレイヤーの視点からカード評価したり、清水さんみたいに独創的なデック作ってみますか?んー、そういうの僕が書いてもなぁ、って感じもしますよねー。
まぁ、とりあえず、思いついたことをどんどんでやってく感じでちょっとやってみますか。
■究極VS至高
で、1枚のカードについて語ってくれって企画らしくて、僕のところに割り振られたカードはこの1枚。《瞬間の味わい》。名前、かっこいいですよね、至高対究極って感じで。舌の上でシャッキリポンとしてくれるんですかね、このカード。
というわけで、このカードを味わうためにも、分析してみましょうか。
まずはメリット能力のテキスト前半から。このターンの後に追加のターンを得る。うへ、《Time Walk》じゃないですか、このテキスト。知ってますか《Time Walk》って?パワー9ですよ、パワー9。マジックの歴史の中でも最高峰の一枚。これこそまさに至高のカードってやつですよ。 大体、マジックにおいて、ターンを追加で得るっていうのは、ものすごいアドバンテージを稼いでくれるとんでもない能力なんですよ。ざっとこれだけのアドバンテージを稼いでくれるのです。
・すべてのカードがアンタップする。
・カードをドローできる
・土地を置ける。
・クリーチャーがアタックできる
端的に言えば、ターンが一回増えるのです。何も解説になってないって?そう、解説する必要がないくらいに強力な効果なんですよ、ターンを追加で得るっていうのは。
特に、アンタップするってところが、超絶強力アドバンテージ。アタックしたクリーチャーだって、タップ能力使ったクリーチャーだって、何事もなかったかのようにアタックしたり、能力使ったりできちゃうんですよ。しかも、使った土地もアンタップしてマナをもう一度使えてしまうというお得ぶり。
そう、《Time Walk》が強かったのも、ここなんですよね。《Time Walk》をキャストするために使ったマナも、追加のターンで回復する。つまり、実質マナがかかってない、それどころか、《Time Walk》をキャストして余ったマナを使用しているなら、それはマナが増えてるのと同じなわけですよ。
マジック史上最悪のメカニズムはフリースペルだって?馬鹿言っちゃいけませんよ、最悪のメカニズムはターンを追加で得るですよ、きっと。
と、この至高のメリットが、《Time Walk》に 追加して使えるなんて、この平成の時代にそんなうまい話があるわけないですよね?当然、デメリット能力がついているわけです。それが後半のテキスト。そのターンのアンタップステップを飛ばす。えー、アンタップ飛ばしちゃうんですかー?せっかくターンを追加で得たのに?
マジック史上で一番強烈なデメリット能力って知ってますか?あ、アンタップ飛ばすより強烈なデメリットありましたね、ゲームに負ける。
《触れられざる者フェイジ》がでてきて、モミールベーシックで大変な目にあった人もいるんじゃないですか?
モミールベーシックとは?
Magic Onlineでおこなわれている特殊なフォーマット。手札を1枚捨てることで支払ったマナと同じコストを持つクリーチャーのトークンがランダムで場にあらわれるヴァンガードMomir Vig, Simic Visionaryと、基本地形のみ60枚で構築されたデックを使用しておこなわれる。
一見運だけに見えるが、デックの構築からプレイングにいたるまで、数多くのセオリーがあり、さらに多くの場面で技術が求められるフォーマットでもある。一部には、モミールプロと呼ばれる存在もいるとかいないとか…
ちなみに、7マナで起動すると、《触れられざる者フェイジ》が場にあらわれることもあるのだが、手札からプレイされているわけではないので、当然、そのプレイヤーはゲームに敗北してしまう。
あと、実質次のターンにドローアウトで敗北する《地ならし屋》なんかもいますが、それに準ずるくらい強烈なデメリットが、アンタップステップを飛ばす、なのです。もしも、そのターンにマナを全部タップしていて、クリーチャーもタップしていたら…それってターン飛ばされてるのと同じじゃないですか?あぁ、そういえば《日々を食うもの》なんてクリーチャーもいますね。
そう、ターンを飛ばされてるのと同じなんですよ!アンタップを飛ばすっていうのは。 大昔に存在したアーキタイプのひとつに《停滞》デックというものがありました。お互いのアンタップステップを飛ばすこのエンチャントを設置して、あとはなんとか工夫してアップキープコストを払い続ける。
パーマネントがタップ状態で場に出るようになる《宿命》もセットで使用すれば、基本的に、対戦相手は何もできなくなります。そうなったら、あとはのんびりと対戦相手のライブラリーがつきるのをまったり、攻撃する時にタップしない《セラの天使》でライフをけずったりと、まぁ、そういうデックです。
基本的に対戦相手のターンを飛ばすということができないマジックでは、アンタップを飛ばすという能力はその代替として使われてきたくらいなのです。
逆に言えば、アンタップしないっていうのは、それくらい究極のデメリットだっていうことなのですよ。
至高のメリットVS究極のデメリット。
この対決を制するのは果たしてどちらか?みたいな感じでこの記事を終わらせるのも面白いかなぁとも思ったんですが、10秒考えて、やっぱ面白くねぇだろっていうことになったんで、もう少し考えてみますか。
当然、追加のターンを得るって能力はものすごく強いので、このカードは強いだろうと、でも、デメリットが厳しすぎるし、実質デメリットがメリットを相殺しかねないぞ、っというのが、ここまでのまとめですね。
こういったときは、デメリットを無視できるようにするっていうのが、古よりの知恵なわけです。土地が1枚しかアンタップしなくなる《冬の宝珠》のデメリットを《ラノワールのエルフ》や《クウィリーオン・レインジャー》で無視する、って具合にね。
じゃあ、この《瞬間の味わい》のデメリットを無視するにはどうすればいいのか?簡単な話ですよね。
アンタップすればいいんです。
さっきの話に出てきた《クウィリーオン・レインジャー》もそうですけど、アンタップするっていうのは、伝統的に緑が得意とする能力です。ちょっと調べてみましょうか。
《早摘み》?うん、土地がアンタップするのはすばらしいですね。できればクリーチャーも土地もアンタップするカードはないですかね…お、あるじゃないですか!
すばらしい!緑限定ですが、土地もクリーチャーもアンタップできちゃうじゃないですか!これを組み合わせれば、きっとデメリットも相殺できるってもんですよ!
青緑だと、ちょっとシミックの王子とキャラかぶっちゃいますけど、思いつきを実行に移そうとする僕に、そんな配慮ができるわけないじゃないですか!
え?スタンダード?なんですか、それ?今、思いつきを実行に移そうとする僕に、そんな枠なんて必要ないに決まってるじゃないですか!さぁ、デックを作りますよ!
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蛇ィデスメタル
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蛇を並べて、《清められし者、せし郎》で強化して、《大蛇の守護神》を場に出して《瞬間の味わい》を活用する。すばらしい戦略、一分の隙もない。まさにスーパーデック。
そうですね、《時間のねじれ》使った方が効率いいですよねー、準備も必要ないですしねー。わかってますって、デックが完成した時から。スーパーデックなのは、名前だけです。
知ってます?こういうのって企画倒れっていうんですよ。
こういうのは、清水王子にまかせておきましょう。
■よって至高の勝ち
続いて、《時の砂》を使用してみたら?なんて考えてみたんですけど、なんとなくこれも企画倒れのにおいがプンプンするので、ちょっとパスで。
よくよく考えてみれば結局なんにしたって、《瞬間の味わい》をより味わうために一手間かけるくらいだったら、たいていの場合は多少マナが重たくったってデメリットのない《時間のねじれ》を使っちゃった方が手っ取り早いわけです。だって、準備にマナも手札もターンも費やさなければいけないわけですから。
じゃあ、《時間のねじれ》が使えないのならば?んー、スタンダードで、ってことですか。アレなんですよねー、アンタップする効果ってやっぱ強すぎちゃうんで最近のカードでいいアンタップカードがないんですよね。
シャドウムーアでは新能力としてアンタップ能力が追加されてますけど、これは起動にマナがかかるんでどうにも噛みあわない。
大体、無理矢理アンタップ手段を仕込むっていう無駄な手順が発生するっていう根本的な解決はされていないわけですよ。そんな苦労するくらいなら、ならず者でアタックして《悪名高き群れ》を徘徊でうった方が楽なんじゃないですかね、普通は。至高の名も泣くってもんです。
さて、八方ふさがりです。こりゃ、至高のメリットに究極のデメリットが勝っちゃったかなぁ。そんな。至高が究極に負けるなんて。
現実を受け入れられない僕は、もう1度至高のメリットを確認してみたわけです。
・カードをドローできる
・土地を置ける。
・クリーチャーがアタックできる
ん?「カードをドローできる」「土地を置ける」…と僕の脳裏に一枚のカードがビビビっときちゃったんですよ。
ちょっと、ちょっと。気がついちゃいましたよ。手札に土地があれば、実はこれってちょっとした《不屈の自然》なんじゃないですか?確かに、《不屈の自然》には、好きな基本地形をサーチできるってメリットもあるけど、それって単色デックなら関係ないですよね?
大体ね、たった3マナのスペルに何を期待していたんだ僕は、って話ですよ。場に土地が1枚増えて、手札を余分に消費していない、それだけで十分じゃないですか。いや、十分じゃないね、よく考えたら。《不屈の自然》よりも重いんだから、だったら《不屈の自然》使えってことになりますよね、結局。 多く払ってまで《瞬間の味わい》使う理由ってあるんですかねぇ…
もう1回至高のメリット見返してみますか。
・カードをドローできる
・土地を置ける。
・クリーチャーがアタックできる
あと残っているのは「クリーチャーがアタックできる」ですか。古の《停滞》デックに習えば今の青には《セラの天使》の色違いである《セラのスフィンクス》がいるので、確かに役に立つ場面もあるんじゃないかとも思いますけどね。でも、ちょっと押しが弱いですよね、ひと味足りないというか。
なにか、もうひとつ、《瞬間の味わい》を使う理由があればいいんだけどなぁ、と考えていたら気がついちゃったんですけど、もしかして、至高のメリット、ひとつ抜けてません?ターンが増えて得られるメリットが。
・アップキープが増える
アップキープ増えても別になにもアドバンテージ獲得できるわけでもないので、忘れてましたよーあははー。というわけで、別に気がついたものの、結局究極のデメリットの勝ちは揺るぎませんでしたーという話です。《瞬間の味わい》には至高の価値はありませんでしたーって話です。
本当に?あきらめたらデック構築終了ですよ。アップキープが増えてメリットになることはないんですか?僕はスーパーのビニール袋すら捨てられないような貧乏性なんですよ、増えて得しないことなんてあるわけないんですよ。
最後の悪あがきとして、もう一度スタンダードのカードを見返してみますか。
コールドスナップ…んー、累加アップキープで、むしろアップキープ増えるのデメリットになっちゃいますね。続いて時のらせんはと…おー、あったあった。随分早速みつかっちゃいましたけど、あったあった、アップキープ増えるのがメリットになるカード。
待機ですよ、待機。もう一回言っちゃいますよ、待機。そのくらいぴったりすぎる。《瞬間の味わい》でターンが増えると、アンタップしなくても、待機したカードの上の時間カウンターは減らせるんですよ。すごいすごい、これはすごい。
あと、《Ancestral Recall》の調整版である《祖先の幻視》と、《Time Walk》の調整版である《瞬間の味わい》が一緒のデックで使えるのって、なんかわくわくしませんか?あ、僕だけですか?まぁ、僕はわくわくするんだからいいじゃないですか。テンションあがってきましたよ、この勢いでデック作っちゃいますよー。
序盤に《祖先の幻視》か《裂け目翼の雲間を泳ぐもの》を待機したら、躊躇なく《瞬間の味わい》をキャスト。土地をのばしながら、待機があけるのを早めましょう。大抵の脅威は、全部で13枚入っているバウンスでなんとかなるんじゃないでしょうかね。 そして、中盤以降でマナが余ってくれば、積極的にダメージを稼ぐためにも《瞬間の味わい》を使っていきましょう。アンタップ状態で場にクリーチャーを戻す《霧への変化》も、すばらしい働きをします。警戒をもっている《セラのスフィンクス》については、もう十分に語りましたよね?
デックには《霧への変化》と相性のよい場に出た時の効果を持ったクリーチャーをある程度いれてあります。《一瞬の瞬き》使えって?このデックは青単ですから。混成カードってすばらしいですね。
どうでしょうか?強いかどうかは別として、バウンスと《瞬間の味わい》で相手よりもターンを得する感じのデックができあがったんじゃないかと思います。このデックにいれるのならば《瞬間の味わい》にも至高の価値があるってもんです。
日本全県カード巡り
今回は、無駄に《不屈の自然》と張り合うために青単色で組んでみましたがもちろん多色でデックを組んでもいいじゃないかと思います。
青白ならば、前述のように《霧への変化》のかわりに《一瞬の瞬き》をいれてみてもいいですし、《苦花》のトークンも1体多くでますので青黒にも、いいかもしれません。
あと、実は、記事の中では意図的に無視してますけれども、至高のメリットのひとつにプレインズウォーカーの能力を複数使えるっていうのもあるので、それを利用するのも手ですね。《野生語りのガラク》と《肥沃な大地》を組み合わせれば、《瞬間の味わい》のマナコストも取り戻せますしね。
あぁ、あと、ドローが増えるのを生かして《吠えたける鉱山》と組み合わせるのも面白いです。なんか、よくよくみると、やっぱりこのマナコストでターンが増えるっていうのはものすごいメリットに見えてきますよね?
一見、究極のデメリットがついてるので使いにくそうに見えますが、実はすごい強いカードの可能性もある《瞬間の味わい》。他にも様々なカードと予想外の相乗効果を生みだしちゃったりしそうです。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
というわけで、日本全国で「なんちゅうカードを作ってくれたんや」という声が聞こえることを願って…なんてありきたりな締めでこの記事を終わろうかなぁと思います。
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