ハジメテノアラーラ

 アラーラの断片の始め方は人それぞれだ。ドラフトをバリバリやりたいというプレイヤーはブースターパックを購入して仲間とわいわいやるのがいいし、スタンダード構築戦でいろんなデッキを作りたいという人は大会に出向いてドレードにいそしむのもいいかもしれない。遊び方を知っているいわゆる上級者の人は自分の思ったとおりに楽しんでもらうのが一番だ。

 ただ、アラーラの断片の世界にとりあえず触れて遊んでみたいという人や、マジックをアラーラから始めたい人も多いのではと思う。今回紹介するアラーラの断片「エントリーセット」はアラーラの断片の、そしてマジックの遊び方を知りたい!という人におすすめのセットだ。エントリーセットは、「エントリー」の名の通り、このアラーラの世界に「入る」のに最適なセットになっており、初心者から中級者まで楽しむことができる。

 エントリーセットの紹介からそれを改良していく方法まで書いていくので、興味のある人はぜひ読みすすめて欲しい。

エントリーセットの内容

 エントリーセットはアラーラの断片から発売されることになった新しい試みで、5つの世界それぞれに対応した5つの種類がある。内訳は以下のとおりだ。

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・構築済みの40枚デッキ(それぞれの世界に応じて5種類。1枚のプレミアレアカード付き)
・アラーラの断片ブースターパック1個
・アラーラの断片の世界観とエントリーセットのガイドライン

 従来の構築済みのアップグレードという形になっているが、外装を見ても分かる通り、かなり豪華になっている。プレミアカードやブースターパックも付いてくるので、今までよりも単純にお買い得でもあるのだ。

エントリーセットデッキ紹介

 5つの世界をテーマにした、5つのデッキ。それぞれの世界の特徴をよく表しているので、遊びながらアラーラの断片の基本を学ぶことができる。デッキを象徴するプレミアムレアカードも合わせて紹介していこう。

「高貴なるバント」デッキ

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 バント(青白緑)の世界のデッキ。キーワード能力「賛美」を中心としてデッキが構成されている。「賛美」はクリーチャーが1体で攻撃した場合に+1/+1のボーナスを与える能力。攻撃クリーチャーが1体だと心許ないように思えるが、飛行クリーチャーなどの回避能力持ちで攻撃すれば対戦相手にばりばりダメージを与えていけるはずだ。

 また「賛美」能力は重複するので、自分の場に多くの「賛美」持ちがいれば、効果は何倍にもなる。元は小さいクリーチャーでも「賛美」によって強化されれば、相手はそれよりも大きく、マナコストも高いクリーチャーでブロックしなければ防げなくなる。つまり「賛美」で攻撃をしつづける限りこちらに損はない!といっても過言ではないのである。

 そして、「賛美」能力は攻撃クリーチャーにしか適用されないが、1体でだけで攻撃しているので、後のクリーチャーは防御に回すことができる。対戦相手とのダメージレースを考えるなら、相手のクリーチャーを見て、それよりも大きなクリーチャーは残し、ブロックに回せない1/1飛行クリーチャーなどで攻撃するといいかもしれない。「賛美」能力があれば十分な攻撃力を持ち、しかも、相手はこちらの防御を突破するのは容易ではない。攻防一体の構え、それは「賛美」の能力、ひとつのメリットといえるのである。

 戦いの押し引きを判断する知識と経験を求めるなら、バントのデッキは最適だ。

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プレミアムレアカード
《戦誉の天使》

 5マナ4/4飛行、賛美持ちのクリーチャー。さらにクリーチャーが1体だけで攻撃した場合に、そのクリーチャーに絆魂をあたえる能力が鬼。この世界でも数少ない、特殊系「賛美」能力持ちのクリーチャーになる。場に出た瞬間からその能力は発揮されるので、まるで、速攻を持ったクリーチャーのようにさえ感じるだろう。

「策謀のエスパー」デッキ

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 エスパーの世界(白青黒)のデッキ。エスパーの世界は殆どがアーティファクトで構成されており、5つの世界でももっとも根本的な部分で特徴を持っている。本格的に有色アーティファクトという概念が加わったのも、このエスパーの世界が始めてになる。基本は青を中心としたデッキ構成で、飛行クリーチャーが多く存在する。地を這う相手には、上空から襲い掛かることで、攻撃を続けることができるだろう。

 ただ、このデッキの本質はやはり「アーティファクト」にある。デッキに入っているアーティファクトはただ単にアーティファクトであるだけという訳ではない。アーティファクト同士にある相乗効果、それがあることで、アーティファクト同士は共鳴しあい、お互いの力を最大限かそれ以上に引き出すことが可能になっている。

 例えば《エーテリウムの彫刻家》は他のアーティファクトのコストを1だけ軽くしてくれる。これで《塔のガーゴイル》が3ターン目に出すこともできるのだ。2ターン目に出せれば、その恩恵は計り知れない。《金線の賢者》は好きなアーティファクトをアンタップできる能力を持っている。攻撃したクリーチャーを防御に回せるのはもちろん、タップ能力を持ったアーティファクトは数多い。その能力が繰り返し使えることを考えると、相乗効果による強さの違いが見えてくるだろう。

 カード同士の相性による相乗効果、見た目だけでは分からない価値を学ぶならエスパーのデッキがお勧めだ。

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プレミアムレアカード
《エーテリウムの達人》

 アーティファクト界のロードと呼べるクリーチャー。回りのアーティファクト・クリーチャーに+1/+1の修正を与えるだけでなく、自分自身の能力も回りのアーティファクトの数に影響されるのが特徴的。恩恵を与え、与えられる関係はまさに、このデッキのアーティファクトの理想的な相関関係を現している。ロードでありながら、強力なアタッカーになる稀有なクリーチャーだ。

「屍人のグリクシス」デッキ

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 グリクシス(青黒赤)の世界のデッキ。グリクシスの特徴とは死の世界。それは「蘇生」という、墓地からクリーチャーを蘇らす能力で表現されている。ただ「蘇生」は決して使いやすい能力ではない、ソーサリータイミングでしか使えず、速攻を持つものの、ターン終了時か場を離れる時にゲームから除外されてしまうので、防御的に使うことは難しい。超攻撃型能力としての運用が求められる。

 単純に相手の場に、こちらの「蘇生」持ちより大きなクリーチャーが立っていると、攻撃することはできない。このデッキは積極的に消耗戦を仕掛けていくことで勝機を見出していくのが基本的な戦い方になる。《苦悶のねじれ》といった除去で、相手のやっかいなクリーチャーを除去したり、こちらのパワーの高いクリーチャーや接死を持った《ケデレクトの忍び寄るもの》で攻撃を仕掛け(時にはブロックし)相手のクリーチャーと相打ちを取っていこう。

 場がまっさらな状態に近づけば近づくほど、「蘇生」の能力が生きてくる。無人の荒野を走ってダメージを与えれば、同じだけのカードを消耗していても、ダメージをくらうのは相手だけという寸法になるのだ。《グレイブディガー》《残酷な根本原理》などに繋げられれば、決定的な差を作ることができるだろう。

 呪文の醍醐味と、アドバンテージの戦略を理解し実戦する力を付けたいなら、グリクシスのデッキを手にとろう。

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プレミアムレアカード
《血流を飲む者》

 クリーチャーを恒久的に除去する能力を持った「ヴァンパイア」。ヴァンパイアの特徴はダメージを与えたクリーチャーが墓地に落ちるとパワーアップ、大体は+1/+1カウンターが乗るということになるが、今まではあまり有効に発揮できる者は居なかった。しかし、この《血流を飲む者》は別。自分より小さいクリーチャーなら、対象を取れるので問答無用で潰していけるし、大きいクリーチャーでも順を追っていけばサイズで上回ることができるのだ。

「原初のジャンド」デッキ

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 ジャンド(黒赤緑)の世界のデッキ。「貪食」という、攻撃性の高い能力をいかに有効に使うか、一見大雑把に見えるが、効率の良さが求められるデッキである。「貪食」という能力が生贄に捧げただけのクリーチャー分の強さを得るのだが、難しいのは好きなだけ生贄に捧げられるという点。やりすぎると、対処された場合のリスクが大きく、非常に痛い。まずは、そのリスクをいかに軽減するかを考える必要がある。

 そこで、もう一つの特徴である「トークン」戦略が鍵になってくる。トークン戦略はつまるところ、1枚のカードでたくさんのクリーチャーを出してしまおうという戦略。このトークン戦略で、まず数の暴力で相手に攻撃を仕掛けよう。《ドラゴンの餌》《ジャンドの戦闘魔道士》でじゃんじゃん量産するといいだろう。

 ただ、トークンはサイズが貧弱であるので、相手の場に少しでも大きいクリーチャーが居ると止まってしまう。そこで次の攻撃手段として「貪食」を持ったクリーチャーを使うといい。トークンを生贄に捧げれば、それに対処されても最小限の被害で済むのだ。ここでの、注意点は、トークンで押し切れるなら無理に「貪食」しないということと、クリーチャーを生贄に捧げすぎないという点。相手を倒せるだけのサイズを考えておこう。言葉だけでは分かりにくい部分もあるので、やって覚えるといいぞ。

 「貧食」による、リスクとリターンを考えた計画的な運用、戦術プランを意識した戦いを体験したいならこのデッキを使おう。

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プレミアムレアカード
《炎破のドラゴン》

 攻撃時に効果を発揮する類としては最強の部類に入る。自身のサイズも6マナ5/5飛行と十分以上のものをもっている。アラーラの世界の「ドラゴン」は単純に強い、ということを象徴するかのようなクリーチャーだ。こいつを放置した相手は、すぐにこんがりと焼くことができる。

「巨獣のナヤ」デッキ

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 ナヤ(赤緑白)の世界のデッキ。ナヤの特徴はずばり、巨大クリーチャー。でかい、強い、暴れまくりの三大法則がナヤの世界を支配している。この「巨大」とはどのラインを指すかというと、ナヤの世界ではパワー5以上のクリーチャーを指している。というのも、パワー5以上に反応して効果を発揮するカードが多く存在しているからだ。

 例えば、《熊手爪のガルガンチュアン》のように、パワー5以上のクリーチャーを対象としてのみ起動できる能力を持ったクリーチャーがいたりする。これは、他の要因によってパワーアップ状態でもいいので《巨大化》で一時的にパワーが5以上に上がったクリーチャーに対しても有効だ。戦闘トリックとして使えるので覚えておくといいだろう。

 また、このデッキは大きくて重いクリーチャーが入っている反面、《アニマのドルイド》《不屈の自然》といったマナを加速できるカードが入っている。これらのカードは2ターン目に唱えられるなら、何よりも優先して唱えるようにするといい。緑のデッキにとって、多くのマナを素早く使えるのは最大のメリットだし、これで色マナが揃わないといった自体も解消できるはずだ。

 多色環境であるアラーラの色マナとマナ加速の重要性。圧倒的なクリーチャーの破壊力を体感したならこのナヤのデッキで間違いない。

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プレミアムレアカード
《槍折りのビヒモス》

 さりげなく付いている、破壊されないの能力がかなりおかしい。パワー5以上のやっかい極まりないクリーチャー集団が破壊されない状態になったら、止められるものは殆どいないだろう。《神の怒り》でもどんとこいだ。

ブースターパックでデッキを強化する

 デッキの特徴を把握したら、次はブースターパックでデッキを強化することを考えるといい。いきなりブースターパックを開けても、何を入れたらいいのか分からないという状態になりやすいのである程度、元となるデッキを回してみてからがおすすめだ。

 パックを開けたら、いろいろなカードがあるので、デッキの特徴に合わせたカードを選んで入れてみよう。「賛美」能力を持っているなら、バンドのデッキ。アーティファクトだったら、エスパーのデッキなどなどがある。

 ここでは、注目のカードをいくつか紹介。引いたらラッキーと思っていいかも。

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 バントのデッキに入れる最高峰のクリーチャー。特殊系の「賛美」能力を持っていて、1体だけで攻撃するクリーチャーに、2段攻撃を付けることができる。《戦誉の天使》と一緒に場に並べば、とんでもないサポーターとなる。

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 エスパーのデッキに入る伝説のクリーチャー。アーティファクトを墓地から場に直接戻すという能力はマナを無視していて非常に強力。かつ、自分自身のサイズが5/5飛行と半端ではなく、戦力としても十分だ。

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 ダメージを与えることで、相手の手札を1枚捨てさせるクリーチャー。アドバンテージを狙うグリクシスのデッキとの相性がいい。特に蘇生のコストが安く、飛行が付いているので通りやすい。死んでも、墓地から一撃入れて3点、さらに1枚のカードを奪ってくれるのは破格の能力だ。

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 1ターン1体のゴブリントークンを生み出してくれるエンチャント。トークン戦略を強化できるので、大幅にジャンドのデッキを強化してくれること間違いなしだ。「貪食」の種としても痛くも痒くもない、こいつらは食べてもいいクリーチャーである。

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 プレインズウォーカーのひとり。そのひとつめの能力は、味方クリーチャーに速攻を付けて、+1/+1するというもの。有効利用する方法は2種類、ジャンドのデッキに入れて、トークンを全体強化して攻撃するということ、と巨大なクリーチャーを速攻で攻撃させて、一気にライフを削るということ。2つ目はナヤの巨大クリーチャーや「貪食」クリーチャーが最適だろう。どちらの色でも適合できるので、手に入ったらぜひ入れよう。

 他にもいろいろなカードがブースターパックから出てくるので、カードの特徴を見てどのデッキに合いそうかというのを考えてみるといいだろう。ただ、どのデッキに合うかわからない、というカードもいくつか見つかるはず。そうなったらものは試しでデッキに入れてみよう。実際にプレイすることで見えてくるものは必ずあるぞ。

トーナメントに準拠した形に変える

 エントリーセットのデッキは40枚。これでもマジックを遊ぶには十分。ただ、実際のスタンダードトーナメントは60枚以上のデッキと決められているので、公式のフォーマットに準じて戦いたい場合には枚数増やす必要がある。そこで、エントリーセットを利用して、公式のフォーマットのデッキを作る簡単な方法を2つ紹介していこう。

同じデッキをふたつ合わせる

 ひとつめは、同じエントリーセットのデッキをふたつ合わせること。これで80枚のデッキができるので、そこから20枚カードを削るだけでOKになる。削る割合は、土地10、それ以外10で削るといいだろう。

 トーナメントリーガルで60枚デッキを作ると、同じカードは4枚までしか入れられないが、エントリーセットはふたつ合わせることも想定して作られているので、どのカードも最高で2枚まで入っている。なので、そこは気にせず自分で使いづらかったカードやあまり役に立たなかったカードを順に抜いていけば大丈夫だ。

 例として、筆者も「高貴なるバント」デッキをふたつ使ってデッキを構築してみたので、参考までに紹介してみたい。

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「高貴なるバント」VER.スタンダード


4 《森》
8 《平地》
4 《島》
4 《バントの全景》
4 《海辺の城塞》
-土地(24)-

4 《アクラサの従者》
4 《ヴァレロンに仕える者》
4 《ロウクスの戦修道士》
4 《アクラサの守護者》
4 《天望の騎士》
2 《印章持ちの聖騎士》
2 《イーオスの騎士長》
2 《戦誉の天使》
2 《波掠めのエイヴン》
2 《野生のグリフィン》


-クリーチャー(30)-
4 《平和な心》
2 《天使の祝祷》
-呪文(6)-
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 こんな感じ。ふたつのデッキを合わせてみただけで、結構スタイリッシュなデッキが出来上がったのではないだろうか。他のデッキでも同じように試してみてほしい、トーナメントレベルのマジックを楽しむための第一歩として、十分な力を持ったデッキになるはずだ。

 また、もうひとつ違う断片のデッキをふたつ混ぜてひとつのデッキを作るという形も紹介しよう。

 違うデッキを2つ合わせる

 個人的におすすめなのは、バントとナヤ、グリクシスとジャント。ここでは、グリクシスとジャントの形を紹介する。

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「屍人のグリクシスと原初のジャンド」デッキ


3 《森》
3 《島》
5 《山》
5 《沼》
2 《野蛮な地》
2 《ジャンドの全景》
2 《崩れゆく死滅都市》
2 《グリクシスの全景》
-土地(24)-

1《屑肉の地のゾンビ》
1 《ヴィティアのとげ刺し》
1 《血の信者》
1 《グレイブディガー》
2 《火炎地のオーガ》
1 《肉袋の匪賊》
1 《屑肉を引き裂くもの》
1 《血流を飲む者》
2 《ジャンドの戦闘魔道士》
1 《切り裂き隊の壊し屋》
2 《芽吹くトリナクス》
2 《茨団のヴィーアシーノ》
1 《風切るイグアナール》
2 《腐肉団》
1 《マイコロス》
1 《炎破のドラゴン》


-クリーチャー(21)-
2 《ショック》
2 《ドラゴンの餌》
1 《圧倒する雷》
1 《ジャンドのオベリスク》
1 《骨の粉砕》
2 《恐怖》
2 《苦悶のねじれ》
2 《荒廃稲妻》
1 《本質の吸収》
1 《グリクシスのオベリスク》
-呪文(15)-
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 ふたつの違うデッキを合わせると、様々な種類のカードがデッキに入ることになる。先ほど紹介したデッキとは似ても似つかぬようなごちゃごちゃしたデッキで、何が起こるかわからないかもしれない。しかし、この何が起こるかわからないが実はもっとも素晴らしいことのひとつでもある。いろんなサプライズがこのデッキには内封されているからだ。

 自分が意図しなかったシナジーを発見できることもある。このデッキを使ってみると、「蘇生」と「貪食」の相性の良さには目を見張るものがあるはずだ。

 ふたつのデッキを合わせるにしても、ひとつの世界で洗練された形を目指すか、他の世界と合わせて新しい力を手にするか、それとももっと別の自分のやり方を見つけるか、そのどれもがマジックで、どれもがあなたの楽しさに繋がるぞ。

まとめ

 エントリーセットで形の基盤を作って、ブースターパックで徐々に強化していく。ただ構築済みとして遊ぶだけでなく、デッキを作っていく楽しみも合わせれば、エントリーセットは2倍も3倍も楽しくなるはず。どうしようかな、と悩んでいる人は騙されたと思って手に取ってみてはいかがだろうか。

 それでは、また。よい週末を。


浅原 晃(あさはら・あきら)

 マジックの歴史と伝統を愛するデッキビルダー。いまや日本における構築フォーマットの権威のひとりと言うべき存在で、各種媒体に独特のセンスあふれる浅原語録を披露している。

 2005年度世界選手権横浜大会ではメタゲーム外の存在と言われていた「歴伝」デッキをプレイして見事にベスト4に入賞。グランプリ優勝、The Finalsの連覇といった輝かしい業績の数々で知られてもいる。

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